諏訪郡下諏訪町にある下社秋宮を1/150スケールで プラモデル 化した「1/150 諏訪大社 下社秋宮 -諏訪姫 御柱秋宮Ver.セット-」というのが2014年から発売されているのをご存知でしょうか。
今まであまり気にしてはいなかったのですが、いろいろとおもしろい点がありましたのでご紹介します。
お寺や城の プラモデル はたくさんあるが、神社のプラモデルは意外と少ない
神社がプラモデルとして商品化しているのは、フジミ模型さんの建物シリーズ「出雲大社1/100」や「厳島神社」、小林工芸さんの「日光東照宮 陽明門1/40」、童友社さんの「陽明門」あたりでしょうか。
建物のプラモデルは、ほとんどが京都にあるお寺か、姫路城をはじめとする国宝級の城ばかりです。
また、神社のなかでも出雲大社などを除いて、どちらかというと神社自体がクローズアップされているというよりも、世界遺産として商品価値があるものばかりです。ではなぜ世界遺産でもない諏訪大社がプラモデル化されているのでしょうか。
諏訪には強力な”フィギュア”メーカーが存在した
何年も前から諏訪市でプラスチック金型の設計製造を行っているピーエムオフィスエーという企業があり、金型だけでなくプラスチックキットやプラスチックフィギュアを製作しています。
さらにキャラクター開発にも余念がなく、例えば諏訪では「諏訪姫」というキャラクターを開発して地元の人達に親しまれています。写真は「諏訪姫 御柱秋宮Ver.」で、下社秋宮プラモデルキットに同梱されているフィギュアになります。
最近ではPLUMというブランドで、年2回幕張メッセで行われるワンダーフェスティバルなどに出店するなど、精力的に地元をアピールする活動も行っています。
こういった地元をよく知った会社の企業努力によってこのような諏訪大社のプラモデルが作成されるに至りました。
下社秋宮の狛犬や神楽殿、御社殿や拝殿など、それぞれ細部にわたって忠実に再現されているのは地元企業の尽力があってのことだと思います。
忠実に再現された神社の建物、御柱もカンタンに建てられる!
実際のお祭りだと大変そうな御柱を簡単に建てることができます!
しかも神社拝殿の横から、また裏側からその模様を眺めることなんてまず難しいですから、ジオラマやプラモデルに興味のある方のみならず、御柱祭まで待てない「お祭りフリーク」の方に事前予習として購入し、観察などするのもアリだと思います。